【作り方】水のあたたまりの観察手法(洗濯用洗剤)

小4

粒子

教材一覧【作り方】水のあたたまりの観察手法(洗濯用洗剤)

単元 金属,水,空気と温度

目標 水は熱せられた部分が移動して全体が温まることを理解できる。

準備

  • 洗濯用洗剤「エマール」(花王) (成分(界面活性剤(21%、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、安定化剤))

    3%程度

概要

洗濯用合成洗剤を少量水に入れて加熱すると温度の高いところが白濁し、その動きで流れを確認できる。
そのため小学4年の水の温まりの教材として以前から活用されている1)2)。

これは洗濯用洗剤に含まれるポリオキシエチレン系の非イオン界面活性剤が、ある温度になると、活性剤に水和していた水素結合が切れ析出するため当初透明であった洗剤が白濁して見える現象である。析出する温度を曇点(どんてん)といい活性剤によって異なる。
洗濯用合成洗剤「エマール」の曇点は約75度1)2)である。

なお本実験の花王「エマール」(ほのかなリフレッシュグリーンの香り)の成分は、「界面活性剤(21%、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、安定化剤」である。

分量は例えば久保2)は水300mLに対して10mLであるように少量で良い。

参考文献

  1. 1) 佐伯、木村:洗濯用合成材を使って水の温まり方を調べる実験、理科教育学研究 Vol.58 No.3 p231-237(2018)
  2. 2) 久保文人(和歌山大学附属)、「理科の教育」2018年5月号
  3. 3) 花王の界面活性剤、花王株式会社ケミカル部門 https://chemical.kao.com/content/dam/sites/kao/chemical-kao-com/jpja/pdf/catalog/surfactants_1907.pdf

 

実験レポ