単元 (小学5年)流れる水の働き(小学6年)土地の作りと変化(中学1年)身近な地形や地層
目標 (小学5年)川の上流と下流の流域の形の変化から、流れる水の働きと土地の変化との関係を理解することができる。(小学6年)土地は,火山の噴火や地震によって変化することを立体的な火山の観察を通じて理解することができる(中学1年)身近な地形を立体眼鏡で地図を観察して,土地の成り立ちや広がりについて理解することができる。
観察・実験
観察したい地形の準備
1.国土地理院 地理院地図 から見せたい地形を選ぶ。
(例)富士山を中心とした地図、お茶の水女子大学を中心とした地図
2.表示される地形を赤青メガネ用に変えるため、左上の「地図」ボタンをクリックし、
「地図の種類」→「標高・土地の凹凸」→「アナグリフ(グレー)」を選ぶ。
(例)富士山を中心とした赤青メガネ用の地形、お茶の水女子大学を中心とした赤青メガネ用の地形
3.赤青メガネ用の画面を電子黒板や、デジタル端末にURLを送り各自の端末で見えるようにする。もしくは画面をプリントアウトしてもよい。
地形の閲覧
1.赤青メガネを、左目が赤、右目が青になるよう装着する。
2.赤青メガネ用の地形を閲覧する。デジタル端末の場合には立体感が見やすくなるように、縮尺をかえるなどするとよい。
豆知識
-
地理院地図では他にどのような地理情報がみられるのか?
https://www.gsi.go.jp/kikaku/index.html -
日本の典型的地形とは?
https://www.gsi.go.jp/kikaku/tenkei_top.html -
大事な機能
左上「地図」ボタン->標高土地の凸凹->アナグリフ(グレー)
左上「地図」ボタン->標高土地の凸凹->陰影起伏図
左上「地図」ボタン->土地の成り立ち・土地利用->活断層図
左上「地図」ボタン->災害伝承・避難場所->自然災害伝承碑 ※
※なぜ国土地理院が自然災害伝承碑を掲載したのか?
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/denshouhi.html
火山による地形
河川による地形
授業実践事例
- 田中千尋先生(お茶大ISE)による授業実践
「日々の理科」に掲載された下記の記事をご覧ください。- アナグリフ多摩川源流への旅(1)~(9)(2021年10~11月)
- アナグリフによる地形の観察(1)~(6)(2018年12月)
資料
実験レポ
内容的には5年生「流れる水のはたらき」と6年「火山がつくる地形」の両方を扱いました。 【前半】簡単な自己紹介のあと、あらかじめ現地に送って...もっと見る
CTさん 東京都 教職員アナグリフで観察する、日本の地形の実践
内容的には5年生「流れる水のはたらき」と6年「火山がつくる地形」の両方を扱いました。 【前半】簡単な自己紹介のあと、あらかじめ現地に送ってもらった、化石・鉱物・岩石標本(小さなアンモナイト、福島県産の白雲母、長野県産の黒曜石、福徳岡の場海底火山の軽石)を観察しながら、特徴を話し合いました。白雲母はその場で薄くはがし、「一方向のへき開」を実感した。中には顔が透けて見えるほど薄くした子どももいました。黒曜石や軽石は、あらかじめ撮影していおた実験の様子を見せ、家の人と安全に実験をするように伝えました。 【後半】日本の地形の大雑把な特徴「火山がつくり、川が削る」を説明し、弧状列島には非常に多様な地形が存在することを実感する内容としました。あらかじめ現地に送っておいた「アナグリフメガネ」を利用し、国土地理院のアナグリフ地形図上を、鳥瞰しながら旅行するというスタイルをとりました。特に「古い火山」と「新しい火山」の見分け方を、浸食の様子に着目させながら、発言をさせるようにしました。 全体的に、科学的な探究心が旺盛で、挙手・発話・質問が多く、オンラインをあまり感じさせないストレスの少ない対話ができたように思います。最後まで参加してくれた子どもたちに感謝いたします。
CTさん
東京都 教職員
自分たちの身の回りの、河岸段丘、火山、山地、河川の上下流などの地形がわかりやすく、立体的にみることができる。言葉で「火山はね・・」と言うより...もっと見る
流山市西深井小学校さん 千葉県 教職員地形が見やすい
自分たちの身の回りの、河岸段丘、火山、山地、河川の上下流などの地形がわかりやすく、立体的にみることができる。言葉で「火山はね・・」と言うより、見ればわかるので理解度も高まりそう。まさに「百聞は一見に如かず」です。左右を逆にすると凹凸も逆転するのもまた興味をそそられるところである。
流山市西深井小学校さん
千葉県 教職員