単元 身の回りの生物
目標 身近な植物を採取し、色,形,大きさなど,姿に違いがあることに注目し、観察する技能を身につける。班で協力して問題を作成し、観察を言語化すること、クイズを解くことで他の人の観察のしかたに触れ、主体的・対話的に深く学ぶことができる。
担当貞光
観察・実験
【学習課題の確認】「校庭の植物をよく観察しよう」
先生クイズの問題配布 問題の作り方・観察のポイント
今日は『よく観察ができて他の人に正解してもらったほうがよいクイズ』であることを確認。
採取物の確認⇒先生クイズ(2問)の答えと自分たちが作るクイズ(人数分)の植物
【先生クイズの答え合わせ】
先生クイズの解答と観察のポイント
【クイズを作る】
絵ではなく言葉で表す、大きさ・色・形・数・におい・手触りなどいろいろな視点で観察する。
【ふりかえり】
他の人の問題でわかりやすかった観察などを話し合い、観察のポイントを復習する。
【詳細観察】
時間があれば、虫めがねや双眼実体顕微鏡で植物を細かく観察する。
【まとめ】
植物を大きさ・色・形・数・におい・手触りなどいろいろな視点で観察した。
豆知識
植物のこんなところに注目しよう!
- テーマ1:色(花の色、葉っぱの色、実の色など)⇒ 黄/白/紫/赤/青 など
- テーマ2:数(花びらの枚数、葉の形・もよう、実の形・数などを数えてみよう)
⇒ 2/3/4/5/6/8 など - テーマ3:におい(色んなところのにおいをかいでみよう)⇒ 甘い/くさい など
- テーマ4:手ざわり(さわってみよう)⇒ べとべと/ふわふわ/つるつる/チクチク/フニャフニャ/カチカチ/すべすべ など
- テーマ5:形(どんな形をしているかよ~く見てみよう)⇒ 転がるもの/円/ハート/手のひらのような形/細長い/おうぎ形 など
- テーマ6:葉のつき方⇒ 交互につく(互生・ごせい)/ペアになってつく(対生・たいせい)/3つ以上が同じ場所につく(輪生・りんせい)
- テーマ7:前の季節と違うところ
芽が生えた/花が咲いた・枯れた/実がついた・大きくなった/葉が枯れた など
植物クイズの例
- 葉っぱクイズ①・・・イチョウ
- 黄色せんすの形
- すじが1点に向いている
- くきが長い
- やわらかい
- 葉っぱクイズ②・・・ツツジ
- 色、たまに黄色、長丸の形
- さわると葉の表面がざらざら
- 表とうらの色がちがう
- 葉のまん中に線
- うらをよく見るとあみ目もよう
- 背が高くない
資料
参考文献
- 原色植物検索図鑑 矢野佐/石野忠 (北隆館)
- ポケット図鑑 日本の野草・雑草 日野東/平野隆久 (成美堂出版)
- 色・大きさ・開花順で引ける 季節の野草・山草図鑑 高村忠彦 (日本文芸社)
- 色・大きさ・開花順で引ける 季節の花図鑑 鈴木路子 (日本文芸社)
- 葉・実・樹皮で確実にわかる 樹木図鑑 鈴木庸夫 (日本文芸社)
- 福原達人先生の植物形態学テキスト (福岡教育大学) http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/
- BotanyWEB (筑波大学) http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/BotanyWEB/top.html
- 校庭の野草・雑草を調べよう (千葉県立中央博物館) http://www.chiba-muse.jp/yasou/
- 間違えやすい有毒植物(東京都保健福祉局) http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/dokusou/
実験レポ